fc2ブログ
2016/10/02

人は神になれるのか

 Twitterで「タロスがタムリエルを支配した英雄で皇帝だからって、それだけで神になれるというのは納得いかない。と言うかそれでエイドラになれるの?」と言うTLを見たので、真面目に考えてみよう、と言うお話。

 

 さて、ではまずUESPをひも解いてみましょう。

 人間から神になったと言えば、アーケイもそんな感じの伝承ありましたね。と言うわけで、LOREページから神々の概説の方へ。

神々の種類

一般的に、様々な神々が落ちるその中にいくつかの明確なグループがあります:

  • 多くのバージョンのアヌとPadomay 、2原初の力。 これら2つのエンティティは、ほとんどの宗教では、様々な名称で認識されています。
  • et'Adaは、「オリジナルの霊」、アヌとPadomay、含むの相互作用に起因する神の人間のレースです。
    • Aedraは Anuic基礎を持っています。 これらは、作成するのに役立った神々ですムンドゥスを 。
    • Daedraは Padomaic基礎を持っています。 これらはムンドゥスの作成を支援することを拒否した神々です。
  • 以下のような他の神の霊、またはエイダ、 MorihausとPelinal Whitestrakeは 、et'Adaの子孫です。
  • 機会に、のような致命的、 タロスと裁判所は 、神になって、神格化を実現します。


 これはUESPをGoogle翻訳したものの引用です。機械翻訳なのでいろいろ分かりづらいと思いますが、そこは根性で推測してください。俺はいつもそうしてます。
 さて、この翻訳を読み返しますと、神と言うのは、
  • 原初の二つの力――停滞のアヌと、変化のパドメイ
  • エト=エイダ――世界を作りしエイドラと、それを拒否したデイドラ
  • 半神――ペリナルやモーリアウス
  • 定命のものが神格を得た物――タロスやトライビューナル

 こんな分類になりますか。最後は現人神、と呼ぶべきでしょうかね。
 ええ、この時点で、タロスはエイドラじゃありませんね、はい。ちなみにUESPのタロスの項目に置いて、「人間にとって最も重要な英雄神」と言う記載はあれど、エイドラと言う語句は全くありませんでした。
 KotNに置いて、預言者は九大神をたまにエイト・アンド・ワンと呼んでましたが、それもそういう意味なのでしょう。

 というわけで、Twitterにおける疑問の根本はすでに答えは出ました。「タロスがエイドラと言うのはプレイヤー、ないし一部のゲーム世界内の住人達の誤解であり、正しくはエイドラではない神である」
 とはいえ、現人神になれるのか? という点に置いては、やはり考えてみるべきでしょう。

 TESで現人神と言えば、トライビューナルです。今更ですが、引用部の裁判所ってトライビューナルの訳です。
 トライビューナルはMorrowindに登場した現人神で、古代ダークエルフであるチャイマーでした。チャイマーの英雄ネレヴァー(日本語版SKYRIMではネレヴァル)の死後、ローカン、つまりショールの心臓から力を奪い、己を神と化した3柱の神です。彼らはアズラに呪われ、チャイマーからダークエルフと変貌した同胞を守り導くために君臨していましたが、Morrowindのクエストの結果、OBLIVIONの時代には全員居なくなってしまったようです。
 実際に彼らが正しく神だったのか、と言われると、断言はできません。しかし、そもそも神って完全な定義ってあるのでしょうか? もしあるとすれば、それは信者や信仰の有無だけではないでしょうか?
 少なくとも、トライビューナルは神として信仰され、神としての奇跡を起こしていました。あのメエルーンズ・デイゴンを追い返したこともあったそうです。
 デイゴンってアカトシュにもオブリで負けたし、弱いんじゃねーの? と言う意見もあるかもしれませんが、あれ破壊をつかさどる神です。しかも、UESPのデイドラのページを見ると、「デイドラはムンダスの創造に関わらなかったから力を全部保持している(意訳)」とか書いてあるんですね……。
 そう考えると、弱いってこたーないでしょう。寧ろエイドラはムンダス創造の代償に不死性を失っており、死ぬ可能性がある、と言うことなので、弱体化してる可能性すらあります。アカトシュもトライビューナルもすげー、って見るべきでしょうね。

 と、いうようなことをやっているわけですから、少なくても神と信仰され、定命のものの力を明らかに逸脱した超越者であった、と言うことは間違いないでしょう。
 これを神と呼ぶか、神ではないとするかは、用語定義の問題ではなく信仰心などの方面の問題でしょう。
 同様に、タロスも神としての奇跡を起こしています。KotNで。タロスの加護がなければ、ウマリルを滅ぼすことはできませんでした。教会や道の祭殿での回復も、あれも神の力とやらなのかしらね?w

 ところで、トライビューナルは生きて実体を持つ現人神として現世に君臨しましたが、タロスが神になったのは、タロスの死後です。彼の死後、その魂は天にのぼり、神となった、と言う信仰の下、九大神が生まれた、と言われていますが……さて、この話が真実として、タロスはいかにして神になったのか?
 トライビューナルは、ローカンの心臓と言う神の力を取り込むことで神になりました。蟲の王マニマルコも、古代ドワーフが作り上げたローカンの心臓で動く人造神ヌミディウムを利用し、神になりました。ブラックソウルジェムが作れる死霊術師の月が出現するのは、蟲の神の力だそうです。
 ちなみにこのヌミディウム。実際には、心臓ではなくタイバーの腹心で在った地底王の魂から作られたマンテラを動力源にして起動されたそうです。……やったのタイバーですが。鬼か貴様。まあ、17歳のエルフの少女(エルフ的に初潮平均年齢18,9。前の記事の計算法だと人間換算13,4)を妊娠させた挙句、堕胎を強要した人ですからね。マジ外道。最後のが無かったらうちの脳筋さん的にはリスペクトオンリーだったのに。
 さておき、一方でタロスがこの手の超常の力を取り込んだ的な逸話って全くないんですよねぇ。まあ、タロス自身がドラゴンボーンであり、強力な力の使い手とされているので、他の連中と違って素である程度持っていたのかもしれませんが。
 その上で注視すべきは、他の現人神が生きて(マニマルコは蟲の神と蟲の王に分かれたわけですが)神になったのに対し、タロスは死んでから神になったということ。
 つまるところ、生まれ持っていた竜の魂と臣下の膨大な信仰心が結びついて、死して神に昇格した、と言う事じゃないでしょうか?
 では、そもそもタロスはシロディールの皇帝になった英雄だけど、それだけで神になるほどの信仰心を得られたのか?

 それには、タロスが活躍した当時のタムリエルの状況を振り返る必要があるでしょう。
 第二紀430年。時の支配者サヴィリエン・チョラックとその親族全てが闇の一党に暗殺されました。そしてその翌年、反乱と内乱が相次ぎ、ついにシロディール第二帝国は完全崩壊となるのです。
 このシロディールの崩壊の影響は大陸中に伝播し、タムリエルは戦乱の暗黒時代となります。
 タロスが生まれたとされるのは827年。ハイロック生まれだとか北の大陸アトモーラ出身だとかノルドの血を引いてるとか諸説ありますが、地味に種族も明言されてないんですよね、タロス。
 幼少期をスカイリムで過ごし、グレイビアーズの下で修業してたのは間違いないようです。そこでドラゴンボーンに認定されたとか。
 この間、大陸は大なり小なり戦争を繰り返し、シロディールの実質的な支配者はいなかったように思われます。多分都市単位で独立国家状態で、シロディール帝国ではなくシロディール地方だったんじゃないでしょうか?
 タロスはそんな王(ちなみにファルクリースの王だったそうな。当時はシロディールのコロヴィア地方に分類されてたそうな)の一人に仕えた将軍でしたが、854年、タロスの活躍で彼がシロディール皇帝を名乗るに至ったものの、戴冠の前に暗殺されてしまいました。
 彼には子がいなかったため、ナンバー2であったタロスが戴冠に至ったわけです。……なんか、タロスが暗殺した気がしてきた。
 こうして皇帝になったタロスは、大陸の戦乱を収めるため、大陸制覇に向かったのです。

 ESOの3勢力の概念がどこまで残っているかは怪しいですが、タロスはスカイリム育ちなのでエボンハート・パクトに所属してることになります。とはいえ、モロウィンドとは敵対してたようですが。
 このモロウィンドはトライビューナルがいるので、向こうは出てくる気はないけど攻め入るには至難。結局休戦同盟をしたようです。ブラックマーシュはモロウィンドの奴隷種族っぽい扱いだった模様でほとんど話題になってません。
 ハイロックはあっさりと征服されました。
 ハンマーフェルはサイラスと言うレッドガードの活躍により、ハンマーフェルに有利な条件で和平を結ばざるを得なくなりますが、和平を結ぶこと自体には成功してます。ちなみにこれがTES外伝Redguardの主人公サイラスです。
 サマーセットのアルドメリ自治領とはかなり苦戦したようですが、モロウィンドとの休戦時にもらったヌミディウムが投入された途端、あっさりと降伏に追い込んだそうな。で、アルドメリ自治領はヴァレンウッドとエルスウェアも含んでます。

 こうして、タロスは大陸を制覇。実に470年近くにもわたった戦乱の時代を終結させ、第三紀の宣言を行うことになります。……そう、この日、実に466年ぶりに大陸から戦火が消えたのです。
 この事実は戦神、軍神、英雄神と称えられるにふさわしい功績と言えるでしょう。地球の感覚で言ったら、取りあえず地球上から戦争や紛争をいったん完全に終結させ、そこから100年近い平和を築き上げたようなものです。信仰の域まで称えられるであろう点、疑いありませんな、これ。

 と、いうわけで、非常に長くなってしまいあれですが、こうやって情報を集めた結論としては、
  • 神の分類はエイドラとデイドラだけじゃない。
  • タロスはエイドラではないが神である。
  • タロスはドラゴンボーンであり、その龍の魂と、死後に寄せられた信仰心が結合し、神の階梯を上ったと想像される。
 こういうことになるのでしょうか。
 ……とすると、SIの流れは、主人公が現人神になったけど、デイドラになるわけではなく、しかし世間はデイドラだと思い込んでいる、と言うところでしょうか。現人神でも力の源がある限り不老不死のようなので、問題はなさそうですが。


 ちなみにですね。
 最初に名前だしたっきりまったく話題にしなかったアーケイさんですが、定命から神になった説と元からエイドラだった説がありまして。
 宗派地域で言うと、彼は八大神以外としては、ウッドエルフが信仰する神です。ので、前者だった場合、元はウッドエルフでしょうね。その場合は現人神区分ですが。




 
スポンサーサイト
[PR]

コメント

非公開コメント

No title

読ませて頂きました!
今回も読みやすい文章&ものすごい情報量で読み応えありました(^^)

なるほど、エイドラとデイドラ以外の区分は盲点でした・・・!

To グリルカさん

 コメントどもです~
 以前気になって調べた結果がこちらです。そもそも神ってなんだ、に行き着く話と言うオチでした、はいw
 そりゃサルモールもタロスを神と認めないわけだ。キ○スト教過激派が天照は神じゃないと言うようなレベルの話だともさw